ボリュームレンダリングは一般的に GPU 負荷の高い処理となります。より小さな描画負荷で綺麗な雲を描画するために,描画負荷に影響のあるパラメータの調整指針を紹介します。 調整の際には FPS を表示するなどして,負荷の状態を確認できるようにしておきましょう。
Physics Cloud Renderer 最適化の指針
- Cloud Layer の解像度を下げる
- 解像度が半分になると描画負荷は ¼ となる。
- Layer に雲を表示する必要がなければ,Profile を未設定にする
- Atmosphere の解像度を下げる
- Atmosphere の Shaft Quality を下げる
- Atmosphere の GodRay Quality を下げる
- シャフトエフェクトが必要なければ Shaft の値を 0 にする
- ゴッドレイエフェクトの必要がなければ GodRay の値を 0 にする
- Adaptive Sampling はなるべく小さな値を設定する。
- Adaptive Sampling は描画領域の一部分をフル解像度でレンダリングするため処理負荷が大きい。
Stylized Cloud Renderer 最適化の指針
- Iteration の値を下げる
- LightingQuality(Surface/XRay 時)の値は,Iteration x LightingQuality のオーダーで負荷が生じるため,0 - 0.199 の範囲でまずはプリセットを設定してみる
- ShadowQuality を下げる
- Horizontal時の MaxDistance は小さいほど雲の描画面積が減少する。
- Optimize 値をなるべく大きくする
- Octave が大きかったり,Scale / Tiling の設定によりタイリング回数が大きくなると Texture Fetch 時の GPU ストールが発生しやすくなるので Octave は上げすぎず,タイリング回数もなるべく小さくする
- Resolution をなるべく小さな値にする
- Resolution パラメータを x0.75 に設定すると描画負荷は ½ となる。
- Resolution パラメータを x0.5 に設定すると描画負荷は ¼ となる。